「オルガテック東京2025」参加リポート
ドイツ・ケルンで70年の歴史を誇る世界最大級のオフィス家具の見本市「オルガテック」。コロナ禍に日本初上陸、今年で4回目を数えます。2025年も日本国内の有力スチールメーカーをはじめ、世界中のメーカーやプロダクトが集結、例年どおり東京ビックサイトで開催されました。
私たち協和建装株式会社では、お住まいや店舗だけでなく、オフィスデザインをご用命いただくことも少しずつ増えてきました。お客様のニーズにお応えするためには、できるだけ多くの引き出しを持っておかなければ!ということで毎年この展示会には足を運んでおります。
会場の様子
国内スチールメーカー最大手の一画オカムラ。図書館をイメージしながら約100脚のチェアを配したという展示ブースでは、本を手に取るようにチェアを取り出して試座することができました。
ブースを構成している部材は再利用できるものを選んでいるそう。今年はリサイクル可能なブースなど、プロダクト以外にも環境問題への真摯な取組みがよく分かる企業が多くみられました。なお、ブース内に大きく掲示された「チェア、イス、オカムラ」というコピーは、凡人にはまるで理解できませんでした。
一般消費者向けメーカーのオフィス向け展示会への参戦ということで、注目されていた無印良品。さすが、多くのファンを抱える同ブランドのブースは常に大勢の人で賑わっていました。
切り出した木材をできる限り無駄なく素材に換えていこうとする企業努力がとてもステキでした。
今回、オルガテック・アワードでグランプリを獲得したコクヨ。アートな空間の演出や、プロダクトを1点のみに絞った胆力など、文句なしの素晴らしいブースでした。
長年の研究成果から開発された、高次元の体圧分散ができるチェア「ingCloud」を試座してみると、その名のとおり雲のような浮遊感を味わえる最高な座り心地。ブース全体としての体験価値が最高峰だった印象です。
オルガテック・アワード前年度覇者のカリモク家具。今年は、アシックスの廃棄予定のシューズを粉砕して再利用したソファなど、社外のクリエイターとのコラボ作品などユニークなプロダクトを多数みることができました。
今回は特別賞を受賞しています。
ニチエスの出品していた、複数人で使用できるハンギングチェア。ユニークで非常に魅力的ですが、オフィス内でこれを吊るすためには、いったいどの程度の強度が必要なのでしょうか。
自動車の廃材由来のオフィス家具を出展していたTOYO STEEL。リサイクル工程で発生するCo2がどれほどなのか分かりませんが、非常に有意義な取組みだと感じました。
ブースの背面側も美しく設えられていたカリモク家具。抜かりなしです。すっかりくつろいで休んでいるかたが常にいらっしゃいました。
以上、ほんの一部ではありますが、オルガテック東京2025の会場の様子をお届けしました。次年度は6月初頭に予定されているそうなので、また参戦してきたいと思います。